痩せるダイエット方法

痩せるダイエットの効果と方法、やり方を徹底解説!

【ダイエットの栄養】アルファリポ酸の効果と不足症状、摂り方

f:id:rerereflow:20150512190425j:plain

アルファリポ酸は人間の体を構成する、約60兆個の細胞全てに存在している栄養素です。
再生や循環だけでなく、体のエネルギーを生み出す役割も担っており、生きていく上で欠かせないものであるといえます。
老化にも深く関わっており、近年は高い抗酸化作用を持つ栄養素としても知られています。
若々しい肉体は代謝が活発で、エネルギーも消費されやすくなっています。アルファリポ酸をしっかりと摂取し、体内で効果的に活用していくことがダイエットにも繋がるでしょう。
今回は、アルファリポ酸について説明していきます。

1.アルファリポ酸とは?

αリポ酸(アルファリポ酸)は細胞内のミトコンドリアに存在する栄養素です。ミトコンドリアは、走る、歩くといった運動だけでなく、無意識のうちに行なわれている人間の生命活動にも、エネルギーを供給しています。
1つの細胞の中に、ミトコンドリアは50個~2500個ほど存在しているとされています。よって、必要とされるアルファリポ酸の量も膨大です。
60兆個ある人間の細胞の全てに、ミトコンドリアとアルファリポ酸は存在しています。アルファリポ酸が存在していない細胞は、細胞としての働きを一切行なうことができません。

アルファリポ酸は活性酸素を抑える

アルファリポ酸にはエネルギーを作り出すこと以外にも、活性酸素を抑える働きがあります。
活性酸素とは、体内で強い酸化作用を起こす物質です。
通常の酸素よりも燃焼力が高く、より多くのエネルギーを生み出すことができますが、細胞膜を傷つけるため、老化を早めるという副作用があります。シワやシミが増える、といった美容の問題から、血管の内壁を傷つける重篤な病状まで、活性酸素が人間の体に及ぼす悪影響は計り知れません。
しかし活性酸素そのものを取り除くことはできません。
活性酸素は"体内に侵入した細菌やウイルスと結合し、体外へと排出する"という免疫効果を持っています。適切な量の活性酸素は、人間の健康を守る役目があるのです。
活性酸素の量を増やしすぎないよう、アルファリポ酸でコントロールしていく必要があります。

アルファリポ酸がエネルギーを生み出す仕組み

ミトコンドリアの中に存在しているアルファリポ酸は、ATP(アデノシン3リン酸)というエネルギーの元となる物質を作り出します。
ATPは体内に貯留しておくことができません。心臓の鼓動と同じように、常に働き、作り続けていかなければならないものです。
ATPが作り出される働きは、クエン酸回路と呼ばれています。
クエン酸回路の働きが悪くなると、動機や息切れ、疲労感といった体の不調が現れます。
生活習慣病の原因になることも多いため、アルファリポ酸とミトコンドリアの両方がスムーズにエネルギー変換を行なえる状態にしておかなければいけません。

 

スポンサーリンク

 

 

 

2.アルファリポ酸とダイエット

f:id:rerereflow:20150320150403j:plain

アルファリポ酸とダイエットの関係は、エネルギーを生み出すという点にあります。アルファリポ酸には、三大栄養素の中でもっともエネルギーに変換されやすい「糖質」をエネルギーへと変換させる役割があります。
エネルギーはカロリーとしても表記されている目安量です。カロリーを消費することがダイエットに繋がることは、周知の事実です。
つまり、アルファリポ酸がミトコンドリア内でしっかりと働き、米や麺類などから摂取した糖質を、エネルギーへと変換することができれば、運動を行なわなくても、カロリーの消費量をアップさせることができます。

なお、アルファリポ酸は水溶性と脂溶性の性質を兼ね備えています。脂肪を分解してエネルギーへと変換させるのも、アルファリポ酸の働きによるものです。
この部分のダイエットに効果的であるとピックアップすることはできません。上半身、下半身など目に見える部位から、内臓脂肪に至るまで、人間の体は全て細胞によって構成されており、全ての部分のダイエットにアルファリポ酸が関わっています。
ミトコンドリアはあらゆる細胞の中に存在していることからもわかるように、ミトコンドリアのエネルギー生成を助けるアルファリポ酸も、全ての細胞の中に存在しているのです。

このことからもわかるように、アルファリポ酸は総合的なダイエット効果の効率化に役立つ栄養素です。
短期間のダイエットで大きな効果があるとは言えませんが、ダイエット効果の底上げをできると同時に、リバウンドしにくく、太りにくい体を作るという点では、アルファリポ酸が高い効果を発揮することでしょう。

3.アルファリポ酸の効果

f:id:rerereflow:20150329231800j:plain

アルファリポ酸はエネルギーを作り出す効果以外にも、多くの影響を肉体に与えている栄養素です。
中でも有名な効果は"抗酸化作用"であるといわれています。

抗酸化作用とは?

抗酸化作用とは、体の酸化を防ぐ作用のことです。
酸化という言葉は理科の実験などでよく使用されます。酸素を燃焼させることで、炎や熱といったエネルギーを生み出す力です。
ただし、高い熱量を持つエネルギーは、細胞に悪影響を及ぼしてしまいます。いわゆる、"細胞が焦げる"状態です。
細胞はこげると、内臓や血管の硬化やガン化、老化などの症状を招いてしまいます。焦げない程度のエネルギー生成を行なうためには、毎日適量のアルファリポ酸を摂取して、酸化を防ぐ必要があります。
抗酸化作用がしっかり機能することで、代謝をアップさせて、より多くのエネルギーを消費させることができる、という利点があります。

肌の糖化を防ぐ

アルファリポ酸には、肌の糖化を防ぐ役割もあります。
糖化とは糖質を摂取することによって生じる肌年齢の低下です。
糖化された肌は茶色くくすんだ色合いになり、弾力もなくなります。
これは糖化によってダメージを受けやすいコラーゲンやエラスチンが、真皮に悪い影響を与えるためです。
年齢に伴う肌色のくすみは、糖化による作用が大きく影響しています。肌質を改善する、若々しい肌を保つためには糖化を防ぐ必要があります。
また、糖化は色素沈殿だけでなく、シワを作り出す要因にもなっている作用です。糖化によってダメージを受けるエラスチンは、コラーゲンの網目を繋ぐ役割を持っており、肌の弾力を維持しています。
エスラチンを保護するためにも、アルファリポ酸が持つ抗糖化作用で肌を糖化から守っていくことが重要です。

糖尿病を防止する

アルファリポ酸は糖をエネルギーへと変換する役割を担っています。
糖尿病は名前のとおり、糖分が体内(特に血液中)に増えすぎて、血糖値が高くなってしまう病気のことです。
糖尿病が悪化すると、糖尿病網膜症や、白内障といった目の病気が合併症として併発することもあります。
糖尿病の治療方法としては、一般的に血液中から糖質を取り除くインスリンを注射する方法が知られていますが、近年ではアルファリポ酸を使った治療薬も有効とされています。特にヨーロッパではアルファリポ酸を用いた治療薬が既に医療の現場で利用されています。

目の病気を予防する

目の病気は糖尿病の合併症としてだけでなく、網膜の糖化や目の毛細血管の損傷によっても引き起こされます。
これらの症状を緩和・予防するのも、アルファリポ酸です。
アルファリポ酸が分解する糖質は、糖化を招きます。
糖化はタンパク質でできている器官に大きく作用するため、目の水晶体にも悪影響を与えてしまうのです。
水晶体が糖化の影響を受けると、目のレンズに曇りが生じた状態になり、暗い場所で物が見えにくくなる・光をまぶしく感じる・物がかすんで見えるといった症状が現れます。
この症状は白内障の症状であり、白内障が進行していくと失明に至る可能性もあります。

疲労を回復する効果

アルファリポ酸は体を動かすエネルギーを作っています。
このエネルギーは運動に使われるだけでなく、内臓が活動する際にも使用されています。心臓を動かす筋肉も、呼吸を行なうための肺や胸筋も、消化を行なうための胃腸や毒素を排出する肝臓も、アルファチポ酸がミトコンドリア内で作り出すエネルギーによって動いているのです。
よって、アルファリポ酸が不足し、ミトコンドリアの働きが低下すると、内臓の働きも衰えます。免疫力も低下し、病気に罹りやすい体になってしまいます。
弱い体は疲れやすく、活発に活動を行なうこともできません。エネルギーが少なくなると、人間の体は省エネモードで動こうとします。
結果として、代謝の低下を招くこととなり、ダイエットしにくい体となってしまうことにも繋がります。

4.アルファリポ酸が不足した場合

アルファリポ酸は年齢と共に不足していく栄養素です。
若い肉体は体内で、じゅうぶんな量のアルファリポ酸を作り出すことができますが、年齢を重ねるごとにその生成量は低下していきます。
アルファリポ酸が不足すると、老化が進み、少しの運動で疲労してしまう体になってしまいます。

体内で生じるエネルギーの絶対量が少なくなってしまうためです。
活性酸素に対する抗酸化作用も低下してしまうため、動脈硬化や成人病といった重篤な病気を発症する原因にもなります。
ダイエットに関しても、悪影響を及ぼし、体内に取り入れた糖質をエネルギーへと変換する機能も低下するため、太りやすく痩せにくい体になってしまいます。

5.アルファリポ酸の摂り方

f:id:rerereflow:20150512190414j:plain

アルファリポ酸は体内で作られる栄養素です。
ただし、年齢とともに生成量が低下していく傾向があります。
体内で生成されなくなったぶん、食事からアルファリポ酸を摂取していくことが望まれます。

アルファリポ酸の摂取目安量

アルファリポ酸の一日の摂取目安量は、100㎎から300㎎とされています。この量を摂取しておけば、じゅうぶんな抗酸化作用を得られるでしょう。
量を摂取したぶんだけ作用が高まるということはありません。
過剰摂取すると、以下のような副作用が起こる場合があります。

アルファリポ酸の過剰摂取と副作用

アルファリポ酸は過剰摂取すると、

  1. 空腹時に手や指が震える
  2. 舌に痺れが出る
  3. 皮膚に発疹が出る

といった副作用が現れます。
また、動物実験においては、食欲不振や異常な興奮状態といった症状が認められています。
アルファリポ酸は安全性の高い成分ですが、元々医薬品として使われていた成分で、少量であっても大きな影響力を持つ物質です。
サプリメントなどでアルファリポ酸を補給していく場合は、必ず用量を守り、摂取しすぎないように心がけていくことが望まれます。
常用薬を使用している場合は、服用量を医師に相談する必要があります。

アルファリポ酸の含有食品

アルファリポ酸はそもそも体内で生成される栄養素です。
食物から摂取していく場合、にんじんやほうれん草、ブロッコリー、トマトといった緑黄色野菜やジャガイモ、レバーなどに含まれていますが、これらの食品を食べたからといって、じゅうぶんにアルファリポ酸を補えるとはいえません。
一日に必要な200mgのアルファリポ酸を摂取するためには、ほうれん草なら600kg、ブロッコリーなら1トンの摂取が必要となります。
もちろん、これは現実的ではありません。
そして、これらの量を摂取しなかったからといって、極端にアルファリポ酸が不足するということもありません。
生命活動に必要なアルファリポ酸は、年齢を重ねて生成量が下がってからも、じゅうぶんに足りているといえるでしょう。
ここで紹介しているのは、アルファリポ酸を、ダイエットや健康のために活用していくための方法です。

アルファリポ酸を生命活動以外の健康効果へと生かしていくためには、食品ではなくサプリメントで補給していくことが望ましいでしょう。
アルファリポ酸は近年、抗酸化作用や糖化予防作用で注目を浴びているため、多くのサプリメント商品が販売されています。
サプリメントや健康食品は食事の時間帯でなくとも、手軽に摂取できます。アルファリポ酸も食事中に摂取する必要はありません。
むしろ食事と同時にアルファリポ酸を摂取すると、吸収率が低下するという報告もあります。
アルファリポ酸を効果的に吸収していくためには、食事の30分前にサプリメントを飲むのが良いといわれています。

アルファリポ酸をより活用するために

アルファリポ酸は他の抗酸化作用を持つビタミンと同時に摂取することで、相乗効果を発揮することができます。
特に良い組み合わせは、ビタミンCやビタミンEです。代謝の要となるビタミンB群の働きを助ける効果でも知られています。
また、亜鉛やセレニウムと一緒に摂取することで、デトックス効果を高めてくれる作用もあります。
ダイエットにおいては、カルニチンとの相性が抜群です。
アルファリポ酸の糖質代謝作用とカルニチンの脂肪燃焼作用により、高いダイエット効果が期待できます。

6.まとめ

アルファリポ酸は体内のありとあらゆる場所に存在している、重要な栄養素です。60兆個ある全ての細胞の中に存在しており、エネルギー生成を行なうミトコンドリアの働きを助けています。
アルファリポ酸がなくては、体を動かすエネルギーを作り出すことができません。筋肉だけでなく、内臓を動かすためにもエネルギーが必要となります。
アルファリポ酸が不足すると、エネルギーの生産量がダウンしてしまうため、体が省エネモードになってしまい、エネルギーを消費しにくくなってしまいます。
代謝の低下はダイエットを阻む大きな障害です。アルファリポ酸を摂取して、普段から代謝の良い体を作ることでリバウンドを防止することもできます。

また、アルファリポ酸の大きな効果として、抗酸化作用が挙げられます。抗酸化作用は体の酸化を防ぎ、老化を予防する作用です。
酸化は細胞を傷つけます。細胞は、臓器や血管、肌や神経など全ての部位を構成しています。すなわち、酸化は全身に影響するということです。特に生活習慣病は酸化と密接な関係があります。
動脈硬化、心臓病、脳疾患など、アルファリポ酸の働きで酸化を防止することは重病を予防することにも繋がります。

このように、多くの健康効果の基盤を担っているアルファリポ酸ですが、食品から摂取するのは難しい成分となっています。
アルファリポ酸は体内で生成される成分であり、食品から摂取しようと思うと、とても一日では食べきれない量を食べなくてはいけません。
よって、体外からアルファリポ酸を摂取していく場合は、サプリメントや健康食品による摂取が有効とされています。

アルファリポ酸の体内生成は、年齢とともに量が少なくなっていきます。アルファリポ酸の減少は抗酸化作用の低下を招き、さらなる老化の進行を招きます。
生命活動には体内で生成されるアルファリポ酸だけで、じゅうぶんに間に合いますが、健康やダイエットにアルファリポ酸を利用していく場合、一日の摂取目安量である200mg前後は摂取していくべきでしょう。
糖質をエネルギーへと変換するアルファリポ酸は、ダイエットの底上げ効果が期待できる上に、太りにくい体へと体質改善してくれる非常に優秀な栄養素です。