【晩酌に】赤ワインダイエットの効果とやり方を徹底解説!
ワインはブドウから作られる醸造酒で、世界中で最も多くの人に飲まれ、たくさんの国と地域で星の数ほどの銘柄が販売されているお酒です。
大きく分けると
- 白
- ロゼ
- 赤
- スパークリング
がありますが、日本では比較的和食との相性の良さから白ワインを愛飲する方が多い傾向があります。
しかし、肉料理や洋食にぴったりの赤ワインには驚きのダイエット効果があることが話題になり、最近だんだんとその勢力を拡大しています。
そこで今回は、美味しくしかも優雅に減量する事ができる、「赤ワインダイエット」についてその効果や正しいやり方などをご紹介いたします。
赤ワインとダイエットの関係
赤ワインがどんなものかはご存知かと思いますが、ダイエットには良くないとすら思われるお酒なのにどうしてダイエット効果が得られるのか気になってくるはずです。
そこでまずは赤ワインとは一般的にどんな栄養素を持っていて、どれほどのカロリーなのか、また白ワインではなく、赤ワインがダイエットに良いと騒がれ始めたのはなぜなのかなど、出てくる素朴な疑問を解決させておきましょう。
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赤ワインってどんなお酒?
白ブドウを原料として、そのほのかな酸味から魚料理に合う白ワインと異なり、赤ワインは赤または黒ブドウから作られ、豊かなコクと渋みのある濃厚な味わいが特徴。
その渋みの強さやコクの深いものから順に、
- フルボディー
- ミディアムボディー
- ライトボディー
の大きく3つに分けられていて、日本では比較的軽い飲み口のライトボディーが多く飲まれています。
また赤ワインは、甘い味わいのものがある白やスパークリングに対し一般的には辛口しかなく、冷やしてしまうとせっかくのブドウ香が花開かなくなったり、余計な苦味が出たりするので常温で飲むのがセオリーとされています。
赤ワインの持つ栄養素とカロリー
赤ワインには意外にもその原料、ブドウ由来の有効な栄養分が詰まっています。
その中で、ダイエットと関わってくる栄養素を挙げると、
- ポリフェノール(アントシアニン・タンニン・エラグ酸)
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- ピセアタンノール
等があり、そのどれもが他のアルコール飲料と比べると多く含まれています。
一方カロリーは100ml辺り約72kcalありますが、これを一般的な赤ワインのアルコール度数13%で割り、アルコール1度辺りのカロリーを出すと約5.5kcal。
赤ワイン同様、直接飲むことが多い他の「醸造酒」もアルコール度数1度辺りのカロリーで見てみると、
赤ワイン | 約5.5kcal |
ビール | 約8kcal |
日本酒 | 約9kcal |
と、どちらと比べてもかなり赤ワインのほうがカロリーは低いのが良くわかります。
つまり飲みすぎにさえ気をつければ、食前や食中に普段ビールや日本酒を飲んでいる方がそれらと赤ワインを置き換えれば、幾分なりとカロリーカットができると考えます。
白ワインではダメなのか
はっきりいえば白ワインはダメというより、ダイエットに関しては赤ワインのほうが効果的といったところです。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルは白ワインもほぼ同量持っていますが、カリウムは半分程度ですし赤ワインダイエットに注目が集まった要因である、前の項で紹介した「エラグ酸」を含むポリフェノールの含有量にいたっては、赤ワインに遠く及ばないからです。
以上、赤ワインとダイエットがどのように関わってくるのかについて、いくつか疑問に答えてみました。
赤ワインダイエットの効果
- ビール
- 日本酒
と置き換えることで多少なりとカロリーを減らすことはできますが、基本的にはその栄養価をうまく取り入れてダイエットに繋げるのが、今回紹介している赤ワインダイエットです。
そこでここからは赤ワインの栄養素がどのような効果を示すのかについて詳しく触れていきます。
脂肪を分解して溜めにくくする
赤ワインのその色はアントシアニン、渋みはタンニンというポリフェノールに由来していて、これらは赤ワインポリフェノールと呼ばれることがあります。
以前から、赤ワインポリフェノールは大きなダイエット効果を持っているとして評価されているのですが、その中でも「タンニン」には脂肪の分解を促し、消費しやすくする作用が広く認められています。
緑茶などにも含まれていますが、赤ワインにはそれら大きく上回る量が含まれているため、肉料理など油の多い食事の前後、または食中に赤ワインを飲むことは、その味わいの相性だけでなくダイエットにもしっかり役立ってくれるのです。
エネルギーの貯蔵庫、肝臓をスマートにする
タンニンが脂肪を分解してくれることで体全体に脂肪が溜まりにくくなるとお伝えしましたが、その全てを分解しきれるものではなく、もし1日の消費カロリーを超えた脂質や糖質が残ってしまった場合、緊急時に備えそれらは肝臓にエネルギー源として溜まる構造になっています。
適量であれば問題ないのですが、長い間食べすぎやお酒の飲みすぎ、更に運動不足などを続けたことなどで貯蔵可能な許容範囲を超えて、その肝臓が太りすぎになってしまっていることがあります。
医学的には「脂肪肝」といわれるこの状態では、いくらがんばってダイエットに向けカロリーを制限したり、スポーツを取り入れてもなかなか脂肪の代謝が進まず、更なる肥満の原因となるばかりか糖尿病や高血圧の引き金ともなりかねません。
そこで、ダイエットでは太った肝臓のシェイプアップがその成功にも果ては健康維持にも繋がってくるのですが、それに役立つことが近年分かってきたのが、赤ワインのポリフェノールの1つ「エラグ酸」です。
2015年2月、アメリカはオレゴン大学である研究が行われたのですが、それがブドウを始めとするベリー系果物に多く含まれるこの「エラグ酸」を、わざと高脂質のえさを与え太らせた実験用ラットに10週間与え続けるというもの。結果、ラットの肝臓脂肪は劇的に少なくなり、血糖値も下がってきたとの発表がなされ、赤ワインを飲むことでそれと同じような効果が得られる可能性が高いことが発表されました。
もちろん、人への効果が100%あることを立証したものではありませんが、赤ワインポリフェノールの新たな効果の1つとして注目が集まっています。
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筋肉の動きを活発にし、併せてむくみも解消する
ダイエットにおいて重要な位置を占める基礎代謝の向上にしろ、ジョギングや筋トレなどを取り入れるにしろ、それによって得たい効果は体のあらゆる箇所の筋肉の動きによるエネルギー、つまり食事で摂取したカロリーの効率的な消費です。
そして、そんな筋肉の動きを司っているのはナトリウムつまり塩で、これが筋細胞の内部から外部に出たり入ったりすることで起こる作用「ナトリウムポンプ」と呼ばれる働きをすることで、筋組織をスムーズに動かしているのです。
しかし、この筋肉を動かすために必要なナトリウムですが、その量が多すぎると少々問題が出てきます。
というのが、食事などで塩分が過剰に摂取されると、細胞内より細胞外のナトリウム濃度が高くなり、濃度が高いほうから低いほうヘナトリウムが移動する性質「浸透圧」により、細胞内にナトリウムが入る動きだけしか起こらなくなります。
すると、筋組織を動かすための力の源であるポンプ作用が一方通行になるため本来の役目を果たせず、筋組織の動きが悪くなり代謝が落ちてしまう結果になるのです。
そして、先進国の中ではこのナトリウム、要するに塩の摂取量が最も多いと言われているのがわれわれ日本人で、
- 味噌
- しょうゆ
など塩分の多い調味料を多用することなどがその原因とされています。
また、そこに食の欧米化から野菜などの摂取量が落ちているため、塩を体から抜く効果を期待できる、同じく必須ミネラルの「カリウム」の摂取量が少ないこともそれに拍車をかけています。
ですので、食事と併せてこのカリウム豊富な赤ワインを飲むことでとりすぎ傾向のある塩分を抜き、ナトリウムポンプを正常な状態に戻すことで筋肉が活き活きと動き出し、基礎代謝アップやダイエットに取り入れた運動による脂肪燃焼効率の向上に繋がることが見込めるわけです。
強力な「アンチエイジング効果」
実は、赤ワインダイエットの評判を聞きつけるや否や、真っ先に飛びついた方の多くが、ダイエットはもちろん自身の美容にも関心の高い「女性」でした。
なぜなら、赤ワインに含まれるちょっと聞きなれない「ピセアタンノール」には、
- 動脈の柔軟性を高める血管若返り
- コラーゲンの喪失防止・生成促進
- メラニン色素の合成を抑え、シミそばかすを防ぐ
等といった、女性にはとてもうれしいアンチエイジング効果があることが森永製菓の研究チームが行った「人への」実験結果でわかったからです。
同社はこのピセアタンノールを「パセノール」と名づけて美容サプリやドリンクに配合して販売してとしていますが、赤ワインを飲むこのダイエットでもそれらと同様の効果を得ることができるのです。
以上、赤ワインダイエットが示してくれる多方面にわたる効果について、できる限り細かく説明しました。
赤ワインダイエットのやり方・方法
前項までで、その効果のほどの素晴らしさは良くわかっていただけたと思いますが、なにぶんアルコールには違いないのでその正しいやり方をしっかり知っておかねばなりません。
そこでここではこの赤ワインダイエットの正しいやり方について詳しく説明していきましょう。
適量を好きな時にゆっくりと優雅に嗜む
特に余計なことは考えず、食事を楽しみながらするダイエット法なので、無理にタイミングを作ったりしないほうが、ストレスの原因にもならず良いです。
つまりは食前酒でも食中でも、食後の団欒を楽しむときでも自分の気の向いたときに飲んだほうが効果的です。
ただし、その量だけには注意、一般的に成人のアルコール適正摂取量は純アルコールで20mlといわれていますが、平均的な度数の赤ワインなら大体グラス1杯半程度。
食事やおつまみをゆっくりと味わいながら、ムードたっぷりにゆっくり嗜むことで、食事などでの急激な血糖値上昇も抑えられ、満足感を生む効果もあわせて出てきます。
ビール党、日本酒党の方はカロリーカット
前の項で述べた心地よい、しかも体に害の少ない適切なアルコール量をビール、日本酒そして赤ワインで得ようとすると、
度数 | 量 | カロリー | |
ビール | 5% | 約400ml | 160kcal |
日本酒 | 12% | 約167ml | 173kcal |
赤ワイン | 13% | 約153m | 110kcal |
となり50kcal以上カロリーカットできます。
たったそれだけと思うかもしれませんが、たとえ1日はそれだけでも毎日のように晩酌している場合で考えれば1ヶ月30日で1500kcalのカット、これは体重60kgの成人男性が1日に必要といわれている摂取カロリーに相当。
つまり極端に言えばビール党、日本酒党の方は赤ワインに晩酌を置き換えるだけで、「1日何も食べなかった」のと同じ効果が得られるのです。
時にはゴクゴク飲める「赤ワインカクテル」もアリ!
優雅に嗜むのもいいですが、「そんな堅苦しいのは嫌だ」といわれる方もいるでしょう。
そんな時は、以下で紹介するアルコール度数も控えめな「赤ワインカクテル」で、この赤ワインダイエットを取り入れるという方法もあります。
以上、赤ワインダイエットのやり方について簡単ですが説明しました。
おすすめの赤ワインカクテル
ここまでその効果と、要は「飲むだけ」という簡単すぎるやり方を聞けば聞くほど、興味が出て試してみたいと思われる方もおられるでしょう。
しかし赤ワイン本来の魅力であり、このダイエットの効果に繋がる大切な栄養素ポリフェノールのせいといいましょうか、赤ワイン独特の「渋み」が苦手という方も多くおられるはず。
そこでここでは、いくつか赤ワインのダイエット効果を失うことなく、その上で渋みを抑え飲みやすく変身させる「赤ワインカクテル」をいくつか紹介したいと思います。
①カリモーチョ
材料
赤ワイン | 50ml |
ダイエットコーク | 70ml |
レモンスライス | あれば |
世界的に有名なカクテルではありませんが夏の暑いスペインでよく好んで飲まれています。
コーラの炭酸で意外に満足感も出ますし、コーラと相性の良いから揚げや餃子など油っぽい食事でもその分解効果を持つ赤ワインと併せているため安心です。
②キティ
材料
赤ワイン | 50ml |
しょうがおろし汁 | 少量 |
炭酸水 | 70ml |
通常のカクテルレシピでは市販のジンジャーエールを使いますが、ダイエットなので甘味成分の入っていない自家製ジンジャーエールに置き換えています。
そもそもジンジャーエールとは「アルコールの入っていないシャンパン」開発された飲み物なので、このキティの飲み口はシャンパンにそっくりでとても涼やかかつ華麗、これならカロリーも糖質も気にせず、更にしょうがの体温上昇効果による代謝アップまで見込めるのでおすすめです。
以上2つ、アルコール度数を5度程度に調整し、どちらも1日3杯までなら適量を越えないようバランスをとっているのでゴクゴク飲め、しかもダイエット効果がプラスされているおすすめカクテルをご紹介いたしました。
赤ワインダイエットの注意点
今回の赤ワインダイエットで注意するのはただ1つ、飲みすぎにならないことだけです。
それ以外は特に副作用などを気にすることは一切ありませんが、ビールや日本酒と置き換える意外ではカロリーカットできるものではないため、きちんとしたカロリー管理や、運動などによる消費カロリーのアップは併せて行っていく必要があります。
赤ワインダイエットの口コミ
最後に赤ワインダイエットについての口コミを成功、失敗に分けてまとめてみました。
【成功の口コミ】
・30代女性 ゆっくりと優雅に食事をするようになった結果・・・
なんだか仕事に遊びに慌ただしくなって来た頃、ストレスなどから肌荒れもひどくなってきたので、ポリフェノールの美肌効果を見込んで今まで飲み会では酎ハイなんかを飲んでいましたが、赤ワインをワザワザ選んで飲むようにしました。
そしたらなんだかその味わいが気に入って今って、うちで食事するときにもたまに少しづつ飲む様に。
赤ワインの優雅な雰囲気に引っ張られて、今までガツガツ一気にご飯を食べていたのに、なんだかゆっくりした食事に変わってだんだん満腹になる量も減ってきた気が・・・もしやと思い体重を量ると少し減っていてびっくり。
その後は毎晩食事の時にグラスワインをかならず1杯飲むようにして3ヶ月経過で4kg、肌の調子も良くなってきたしまだ体重も減りそうなので、今後はウォーキングなんかも併せて後5kg現にチャレンジしてみようと思っています。
・40代女性 白から赤に変えただけ!5kgも減った!
白ワインが好きで毎晩のように楽しんでいましたが、赤はちょっと渋くて苦手でした。
でもダイエットにいいって聞いたからにはそうも言っていられません、頑張って白と赤を置き換えてみたところ、それだけで1ヶ月で2kg落ちました。
そのうちなんだか赤ワイン美味しくなってきちゃったし、ビーフシチューの風味付けや、ステーキソースに使ってみたりと赤ワインだらけの食生活になって、気が付くと5kg減まで到達。
違うんですね同じワインでも、友達みんなにこの赤ワイン効果を拡散中です。
・30代男性 同じ炭酸アルコールでもビールより赤ワインカクテルのほうが良いみたい!
根っからのビール党だったのですが、もらい物の赤ワインが数本溜まっていたので節約のためにそれを消費しようかと。
渋みが気になったのでネットで調べたら炭酸で割っただけでも「スピリッツァー」ってカクテルになって飲みやすくなるというのでやってみたらこれが意外に大当たり、美味しくてそれ以降晩酌はこれに変更しました。
もったいないから始まったこの変化ですが、私のビール腹はみるみるへこみ、4ヶ月経った頃には6kg減量できちゃってました、もちろん個人差はあるでしょうが、痩せるってことならビールよりワインカクテルのほうがいいのかも、そういった意味で私は赤ワインダイエット賛成です。
【失敗の口コミ】
・30代女性 もともと赤ワイン大好きだけど痩せませんよ、というかしっかり太ります
別に赤ワインにしたからって痩せないでしょ?お酒だし。
私の場合ダイエットで頑張って食事制限しても痩せないのはどうしても止められない赤ワインのせいだって思ってます。
あきらめて食事制限止めたらしっかり太るので、赤ワインダイエットなんて信じられません。
口コミのまとめ
失敗の口コミにも一理あり、そもそも赤ワインを飲んでいる方にとっては飲みすぎに繋がるため、その量を増やして効果を得ることはありえないダイエット法。
そのため赤ワインの脂肪燃焼アップ効果、またはカリウムの筋肉活性化効果を見越してる何か運動を取り入れて、長い期間地道にダイエットするしかないと考えます。
一方成功の口コミにあるように、このダイエットに成功した事例ではやはり今まで赤ワインではなく、
- ビール
- 酎ハイ
- 白ワイン
などを日常的に飲んでいた方。
うまく赤ワインの魅力にぴったりとはまり、毎日の晩酌として置き換えたとき、比較的早い段階でその効果が発揮されるようです。
赤ワインダイエットのまとめ
今回は、赤ワインのダイエット効果について紹介していたので触れませんでしたが、白ワインにも「有機酸」というデトックス効果が見込める成分があり、合わせてそちらも話題になっているのでここで軽く紹介しておきます。
いずれにせよ、食卓を華麗に彩る赤ワインに健康や美容、そしてダイエットに効果があったとはお酒好きにはなんともうれしい話、今回紹介した「赤ワインカクテル」も合わせて優雅に食事を楽しみながら、ダイエットを目指してみてはいかがでしょうか。