難消化性デキストリンダイエットの効果を徹底解説!
難消化性デキストリンは、ここ最近、「ダイエット効果がある!」と話題になっている食品(食物繊維)のひとつです。
具体的には、
- 糖の吸収を遅くする→脂肪をつきにくくする
- 中性脂肪の吸収を遅くする→病気のリスクを減らす
- 整腸作用
- 内臓脂肪を減らす
- ミネラルの吸収促進
という効果が、研究などから明らかになっています。
難消化性デキストリン入りの飲み物が様々なメーカーから販売されるなど、そのダイエット効果や健康効果は非常に高い注目を浴びています。
しかし、名前がどことなく化学的で聞き慣れないということもあり、摂取に対する副作用の心配をする声もあるようです。
そこで今回は、難消化性デキストリンを使った難消化性デキストリンダイエットについて、詳しく解説したいと思います。
難消化性デキストリンとは?
まずはじめに、「難消化性デキストリン」とは一体何なのかを知りましょう。
難消化性デキストリンとは?
難消化性デキストリンは、トウモロコシのデンプンを培焼し、アミラーゼ(食物として摂ったデンプンを消化する酵素のこと)で加水分解したものの中から、難消化性成分を取り出し、調製した食物繊維です。
その名前の通り、「消化が難しいデキストリン」と言うとわかりやすいかもしれません。
消化が難しいため、口にしてもほとんどは便と共に体外へ排出されます。
それによって様々な
- ダイエット効果
- 健康効果
が得られます。
日本の消費者庁(旧厚生労働省)やアメリカ食品医薬局(FDA)でも安全を認められている食品です。
難消化性デキストリンは何のためにあるもの?
難消化性デキストリンは、パン食や肉食など、日本人の食生活が欧米よりに変化したことに対し、健康維持の面から、食物繊維の役割が重視されるようになったためにつくられました。
普段のの食事では不足しがちな食物繊維を補うことが目的とされているため、様々な食品に応用できるよう加工されています。
- 低粘性
- 低甘味
- 耐熱性
- 耐酸性
に優れており、ミネラルの吸収も阻害されません。
食物繊維とは
難消化性デキストリンダイエットの効果を正しく知るためにも、まずは食物繊維についての理解を深めておきましょう。
食物繊維はかつて食べ物のカスだと考えられていましたが、様々な研究により体に良いことがわかってきました。
今ではタンパク質などの5大栄養素に次ぐ「第6の栄養素」とも呼ばれています。
食物繊維は、大きく分けて食物繊維には、
- 水に溶ける水溶性食物繊維
- 水に溶けない不溶性食物繊維
の二種類があり、難消化性デキストリンはこのうち、水溶性食物繊維の分類となります。
水溶性食物繊維は、特に海藻類に多く含まれている食物繊維で、水に溶けると、特有のねばりを持つ性質があり、このねばりが、一緒に摂取した糖質の吸収を緩やかにして、血糖値の急上昇を防ぎます。
この他にも、善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きなどがあるため、ダイエットや美容面においてメリットが多いとして注目されています。
一方の不溶性食物繊維とは、
- 穀類
- 豆類
- 野菜
- 海藻類
のほか、甲殻類の殻に含まれている食物繊維です。
不溶性食物繊維は、水をたくさん吸収して何倍にもに膨れる性質があり、これが腸のぜん動運動を活発にし、便秘を解消して、体にとって有害な物質を排泄します。
難消化性デキストリンはどんなものに入ってる?
難消化性デキストリンは、そのまま、パウダーとして販売されているものもありますが、様々な食品にも使用されています。
特に、
- ブームにもなったトクホ系の飲み物
- ダイエット系のサプリメント
によく使用されており、
- ドラッグストア
- スーパー
- コンビニ
などでも、難消化性デキストリン入の食品を手軽に購入することが出来るようになっています。
難消化性デキストリンの具体的な5つの効果
ここでは、難消化性デキストリン摂取の具体的な効果を説明します。
①糖の吸収速度を遅くする(食後血糖上昇抑制)
難消化性デキストリンには、糖の吸収速度を遅くする効果があると言われています。
これは、難消化性デキストリンは、糖の多い食事と一緒に摂取すると、麦芽糖の分解を抑制するためで、この働きにより、糖の吸収速度が遅くなります。
糖の吸収速度が遅くなれば、食後の血糖値の急激な急上昇を防ぎ、体に脂肪を溜め込む原因となるインスリンの分泌を抑制することが出来ます。
結果、糖質の多い食事を摂っても、普通に口にするよりも体につく脂肪の量が減ります。
②脂肪の吸収速度を遅くする(食後中性脂肪上昇抑制)
難消化性デキストリンには、糖だけでなく、脂肪の吸収速度を遅くする効果もあると言われています。
そのため、脂肪の多い食事と一緒に摂取すると、食後の中性脂肪の上昇を抑える働きが期待できます。
中性脂肪が急激に上がると、心筋梗塞や動脈硬化などの病気のリスクが高くなります。脂肪の吸収を緩やかにすることは、恐ろしい病気にかかる可能性を減らしてくれるのです。
③整腸作用
難消化性デキストリンは、整腸作用にも効果があると言われています。
これは、難消化性デキストリンは、水分を抱え込んで保持する性質があるためで、便を柔らかくし、便量を増やし、便の通過時間を短縮させる作用が期待できます。
便が出やすくなるのでダイエットの大敵である便秘の予防・改善に効果的です。
腸内のデトックスにもつながるので美肌効果もありキレイなダイエットが目指せます。
このほか、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)を改善するなど、整腸作用と関わりのある様々な作用が発見されています。
④内臓脂肪の低減
難消化性デキストリンには、お腹周りにつく内臓脂肪の低減にも効果があると言われています。
その証拠として、ある実験で、難消化性デキストリンを9g含む茶飲料あるいは通常のお茶をBMI23以上の成人男性36名に摂取させたところ、難消化性デキストリン摂取群では内臓脂肪および中性脂肪の有意な低下が確認された記録が残されています。
⑤ミネラルの吸収促進
難消化性デキストリンには、ミネラルの吸収を促進する効果もあると言われています。
その証拠として、
- Ca(カルシウム)
- Mg(マグネシウム)
- Fe(鉄)
- Zn(亜鉛)
の吸収を促進することが動物実験で確認されています。
また、血清鉄の数値が低い女性が難消化性デキストリン15gを4週間摂取したところ、血清鉄の値が上昇し、改善が認められたという実験結果も残っています。
ダイエット中にこれらのミネラルが不足するとダイエットの効率を下げてしまいます。
特に停滞期にはしっかりとりたい栄養素です。
難消化性デキストリンダイエットの方法
それでは、具体的な難消化性デキストリンダイエットの方法を説明します。
摂取方法
難消化性デキストリンを摂取するには、大きく分けて2つの方法があります。
飲み物
まず一つ目の摂取方法は、難消化性デキストリンが使用された飲み物からの摂取です。
最近では、様々なものが販売されていますが、大手の飲み物メーカーのアサヒからは「アサヒのトクホ」として
- 三ツ矢サイダープラス
- 十六茶ダブル
- アサヒパワーゴールド
- アサヒファイバー7500
など、炭酸飲料からお茶まで、幅広いラインナップで販売されています。
また、キリンからはダイエット効果のあるコーラとしてメッツコーラなどが販売されています。
飲み物であれば、食事の前に手軽に難消化性デキストリンを摂取することが出来ます。
粉末
そして、二つ目の摂取方法は、難消化性デキストリンの粉末からの摂取です。
この粉末も、各メーカーから様々なものが販売されています。
有名なヒット商品であれば、大塚製薬から販売されている「イージーファイバー」ではないでしょうか。
粉末のものは、
など、様々なものにサッと溶かすことが出来ます。
摂取するタイミングは?
難消化性デキストリンは摂取するタイミングが重要です。
必ず食事と一緒に(厳密には、食べ物を口に入れる前に)摂取するようにしましょう。
これは、難消化性デキストリンの持つ「糖や脂肪の吸収速度を遅くする」という効果をいかすためで、食事の間や食後では、ほぼダイエット効果はなくなってしまうので、注意しましょう。
摂取量は?
難消化性デキストリンの摂取量の目安は、1日10g程度が目安です。
トクホの飲み物を利用する場合、三ツ矢サイダープラスやメッツコーラなどでは、1本(350ml)あたり5gの難消化性デキストリンが含まれているので、1日2本程度が理想です。
イージーファイバーなら1パックで難消化性デキストリンが4.2g。
こちらも1日2回ほど飲めるといいですね。
特に上限は設けられていませんが、過剰摂取をすると、体質によってはお腹が緩む場合があるので、控えるようにしましょう。
飲み方は?
難消化性デキストリン入りの飲み物などであれば、そのまま飲めますが、粉末の場合、
- 水
- コーヒー
- 紅茶
- お茶
- ジュース
などの飲み物に溶かして飲むようにしましょう。
炭酸飲料に入れると激しく発泡し、炭酸も抜けてしまうので注意してください。
味は特に癖もなく、水に溶けやすいため、粉末のものが苦手という方でも安心して飲めるのではないでしょうか。
コストを抑えたい場合は?
トクホの飲み物など市販の商品は便利ですが、その分コストもかかります。
ダイエットにあまりお金をかけたくない場合は、難消化性デキストリンそのものを利用するという方法もあります。
難消化性デキストリンは、ドラッグストアやスーパーなどでは取り扱う店舗も少ないですが、
- Amazon
- 楽天
などネット通販でなら簡単に手に入ります。
500g入り1,000円~1,500円が相場で、1日10gが20円~30円。
市販の商品に比べると格段にお安くすみますね。
ネットでは海外製品も多く見られますが、遺伝子を組み換えたトウモロコシを使っている場合もあるので、気になる人はその点もチェックするといいでしょう。
使い方は飲み物に入れるだけですが、1度に10gではなく、1日数回に分けて飲んでください。
また、耐熱性に優れているのでお米と一緒に炊くこともできます。
お米と一緒に炊く場合は、1合に対して1~2gが目安。
洗米後、お水と一緒に難消化性デキストリンを入れるだけでOKです。
難消化性デキストリンが多いと食感が変わるのでお好みで加減してください。
難消化性デキストリンダイエットの副作用
難消化性デキストリンは、名前のイメージから、何かの化学製品のように思えて、副作用が心配という方は少なくないかもしれません。
ここでは、難消化性デキストリンダイエットの副作用の有無について説明します。
しかし、難消化性デキストリンはとうもろこしやじゃがいもなどの「でんぷん」から作られているため、安全な食物繊維です。
つまり、植物から食物繊維を取り出して生成されたものなので、基本的に副作用というものはありません。
ただし、どんな食品もそうですが、過剰摂取はよくないものです。
難消化性デキストリンの場合、過剰に摂取すると、人によっては、お腹が緩んでしまうこともあります。
ただし、これはいわゆる副作用ではなく、難消化性デキストリンの過剰な摂取が原因となって起こる症状です。
摂取量に上限はありませんが、どんなものでも適量を守ることがベストです。
難消化性デキストリンダイエットの口コミ
それでは最後に、実際に難消化性デキストリンダイエットを行った方の口コミをご紹介します。
痩せた・ダイエット効果あり
20代女性 ポッコリ下腹がへこみました!
全体的に痩せ型なのですが、下腹だけがポッコリでずっと悩みでした。
そこで、ドラッグストアで難消化性デキストリンのパウダーを購入し、朝ごはんの時に飲み続けた所、一週間ぐらいで便通がよくなりました。
そのまま、ガンコだった便秘がなおっていき、ずっと気になっていた下腹のポッコリがへこんだんです!
体重はそんなに減っていませんが、とにかく下腹がへこんで、満足しています。
30代男性 まさに飲むだけダイエット!
仕事で会食が増え、「これは運動しないとマズイ・・・」と思っていましたが、ジムに行く時間もなく、どうしたものかと悩んでいたところ、CMで見た難消化性デキストリン入のトクホ系の飲み物の存在を知りました。
「これは!」とピンときて通販でまとめ買いし、会食前に必ず飲んでいました。
そこから、体重がものすごく減ったわけではないのですが、以前よりも体重が増えにくくなったと感じています。
40代男性 ズボラでも出来るダイエット!
中年体型が気になるものの、運動嫌いでズボラな私には、難消化性デキストリンダイエットはまさに夢のようなダイエットでした。
私が行ったのは、難消化性デキストリンのパウダーを夕食時に必ず飲むという方法です。
これを地道に半年続けたら、なんと5キロ痩せました!
よくよく考えると、難消化性デキストリンを飲むことで、自然と食べる量もセーブしていたのかもしれません。
痩せなかった・ダイエット効果なし
20代女性 体重がビクともしませんでした。
体重を減らしたいけど、炭水化物が大好きなので、難消化性デキストリンダイエットにチャレンジしました。
でも、結果は全く痩せず。
ゴハンの前に絶対飲むようにしていたのに、なんででしょう・・・?
30代女性 効いているのかよくわからない。
会社で難消化性デキストリン入のお茶が流行っていたので、私も便乗することにしました。
結果は、「うーん・・・」という感じです。
体重が減るわけでもなく、見た目に変化も起きなくて。
食べる量自体、減らさないとダメでしょうか?
40代男性 安心して食べ過ぎました。
「糖や脂肪の吸収を抑える」と聞いて、安心して食べ過ぎてしまいました。
やっぱり、ダイエットは楽して出来るものではないですね。
難消化デキストリンダイエットのまとめ
難消化性デキストリンには、糖と脂肪の吸収速度を遅くする効果があります。
そのため、糖分や脂肪の多い料理と一緒に摂取することでダイエット効果が期待出来ます。
この他、
- 整腸作用
- ミネラルの吸収促進
など、ダイエットと健康どちらにもプラスの効果もあります。
このような効果から、難消化性デキストリンダイエットを成功させるには、食事とともに摂取することが鍵となると言えます。
また、気になる難消化性デキストリンの副作用については、原材料がとうもろこしやじゃがいもなどの「でんぷん」であるという点から考えて、心配はないでしょう。
ただし、難消化性デキストリンは食物繊維のため、過剰摂取をした場合は、その反応でお腹がゆるくなる場合もあるので、摂取量には注意をしておきましょう。